働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、棚田氏の寄稿記事を公開します。

「資格試験に落ちる人」がやりがちなゴールデンウィークの悪習慣Photo: Adobe Stock

ゴールデンウィークにやってはいけないこと

 独学で9つの資格を取りましたが、最も重要なのは「モチベーションの管理」です。

 学生の受験勉強とは違い、資格試験は受けなくても誰からも非難されません。

 例えば、宅建士の場合、自分自身の「合格するぞ」というモチベーションを、あと6か月近く維持する必要があります(今年の宅建士の試験日は10月16日)。

5月にピークをもってきてはいけない!

 学習計画を考える上で重要なことは、試験日にピークが来るようにモチベーションを管理することです。

 宅建士の場合、今からやる気100%で全力スタートを切ると、ほぼ間違いなくGW明けに一度バテます。そして、8月のお盆の時期くらいにダラーっと再開して焦り始める。

 これが非常に多いパターンであり、最悪のパターンです。

 これの何がよくないかというと、効率が悪いからです。GWからお盆の間に長い休憩に入る方が多いのですが、その間にかなり忘れてしまいます。

 私がオススメしている大量記憶法による学習では、どんなに少しでもいいので必ず毎日続けることを推奨しています。(詳細は拙著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』にて)これがとても大切です。毎日やることで試験から気持ちが離れなくなります。

 そして、毎日の学習を継続するために重要なことは、ズバリ頑張りすぎないことです。今から無理にやる気を出して全力スタートすると、絶対に10月まで持ちません。

 もう1つ、重要なこと言います。

 やる気は出すものではありません。湧いてくるものです。だから、やる気がない間は、無理する必要はありません。かえって嫌になります。

 独学の方が途中で挫折する一番の原因は、この10月に持ってくるべきピークを5月に作ってしまうんですよ。

 これは宅建士に限らず、他の資格にも言えることですが、資格試験の勉強は短距離走ではなく、マラソンです。

 ゴールデンウィークやお盆の時期に集中的にがんばるのではなく、とにかく毎日続けることが大切です。そのためには、頑張りすぎてはいけません。

 だらだらでもいいので、毎日少しずつ勉強をやり続ければ、必ず合格できるはずです。