働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行(2月9日発売)を記念して、本書の一部を特別に公開します。

3つの国家試験に同時合格できた「合理的な勉強法」Photo: Adobe Stock

3つの資格に同時合格! その秘訣は?

 本日は、実際に私がチャレンジしたときの体験談をご紹介します。1年目は、次の3つの国家資格を取得しました。

・宅地建物取引士(試験日:平成24年10月21日)
・マンション管理士(試験日:平成24年11月25日)
・管理業務主任者(試験日:平成24年12月2日)

まず本命の宅建士に全集中

 私の場合、宅建士試験が終わる10月21日までは宅建士の試験勉強だけに集中し、他の試験勉強は一切やりませんでした。その代わり、共通する民法については得意分野にしようという意識だけは持っていました。

 宅建士試験が終わった瞬間から、マンション管理士の勉強をスタートしました。このとき、宅建士で培った民法は知識を維持する程度にとどめ、次に控えている管理業務主任者試験と共通する分野である区分所有法(建物の区分所有等に関する法律)に比重を置きました。

 そして11月25日にマンション管理士試験が終わった瞬間、管理業務主任者の試験勉強を開始しました。

 この時点で試験日まで残り1週間しかありませんが、すでに民法と区分所有法は固まっている状態だったので、その他の得点源であるマンション管理適正化法(マンションの管理の適正化の推進に関する法律)を重点的に1週間猛勉強して12月2日の試験に臨みました。

 このように、知識がリンクする試験を同時受験することで、学んだ知識を一切の無駄なく使い切ることができました。無謀に見えるかもしれませんが、とても効率的に勉強できたと感じています。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)