イラン核合意の再建に向けた交渉が行き詰まる中、欧州当局は打開策を見いだすため、欧州連合(EU)の主席調整官をテヘランに再派遣する案を示した。西側諸国の外交官らが明らかにした。外交官らによると、EUのエンリケ・モラ主席調整官はイランの交渉担当者らに対し、こう着状態を打開するためテヘランに戻る用意があると伝えた。今のところイラン側から反応はないという。オバマ米政権下の2015年に署名された核合意は、イランの核開発活動を制限する見返りに同国に対する国際制裁の大半を解除した。2021年4月に始まった再建交渉は、同合意を再び順守する上で必要な措置を巡って妥結を目指している。イランと6カ国(米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国)によるウィーンでの交渉は3月11日から停止状態にある。西側諸国とイランは当時、合意案はほぼ完成したと述べていた。
イラン核協議、EU調整官のテヘラン再派遣も 打開めざす
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