――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  自動車価格の高騰のおかげで自動車メーカーの収益は足元で好調を維持している。こうした異例の状態がいつまで続くかについては、目先ではマクロ経済動向によるところが大きく、投資家は最悪のケースを見込んでいる。さらに先を見据えれば、メーカーとディーラーの協力が大きな変化をもたらす可能性がある。  自動車各社が先週発表した第1四半期決算の多くに、ある共通のテーマが見られた。それは「価格決定力」だ。