一握りのロシア人ジャーナリストがウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との共同インタビュー記事を配信しようとしていた3月下旬、その数分前にロシアの通信規制当局から警告が入った。「このインタビュー記事の公表を拒否せよ」。当局は掲載すれば処罰すると脅した。ロシアの独立系メディアサイト「メドゥーサ」のイワン・コルパコフ編集長は、当局の要求を立ち止まって考えることもしなかったと話す。メドゥーサはウェブサイトと米アルファベット傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」にインタビュー全文を公表。視聴回数は570万回を超えた。ロシア国外の拠点から報道を続けるコルパコフ氏は「目下の最大の目標は、この戦争をウクライナ人の視点からロシア人に伝えることだ」と述べる。
ロシアの亡命メディアなお健在、弾圧に徹底抗戦
有料会員限定
あなたにおすすめ