米連邦準備制度理事会(FRB)は3~4日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.50ポイント引き上げることを決めた。また、約9兆ドル(約1170兆円)に膨らんだ保有資産の縮小を来月から開始する計画も発表した。40年ぶりの高水準に達しているインフレ率の抑制に向けた取り組みを強化する。今回の利上げで、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジは0.75~1.0%となる。急激な価格上昇の背景となってきた景気刺激策の巻き戻しを急ぐため、積極的な金融引き締めに動く。FRBが0.50ポイントの大幅利上げを決めたのは2000年以来。決定は全会一致だった。FOMCは声明で、「FF金利の誘導目標レンジを持続的に引き上げることが適切」との見方を示し、6月のFOMC会合で再び大幅な利上げを実施する可能性を示唆した。