知られざる【猿田毘古神】と【天宇受売命】の組合せ

猿田毘古神(さるたひこのかみ)】と【天宇受売命(あめのうずめのみこと)】は夫婦神です。

 猿田毘古神は「猿田彦命」「猿田彦大神」ともいわれ、街中でも「猿田彦珈琲」(本社:東京・恵比寿)などがあり、親しみ深く感じている方も多いのではないでしょうか。

 導きの神である【猿田毘古神】は、邇邇芸命(ににぎのみこと)のお供として同行していた【天宇受売命】と天孫降臨の最中に、高天原(天界)と葦原中国(地上)の間で、運命的な出会いをします。

 天照大御神は、天宇受売命に、

「あなたはか弱き女性ではありますが、他の神にない強さを持っています。

 その立っている神(猿田毘古神)に誰か聞いてみてください」

 と言われます。

 天照大御神からも認められるほどの度胸があった天宇受売命に、猿田毘古神も魅了されました。

 天宇受売命も、天津神の前でも堂々とした態度の異形の謎神である猿田毘古神に心ときめいたのでしょう。

 その後、里帰りする猿田毘古神についていく形になり、夫婦神となります。

 そのとき、邇邇芸命の命によって、天宇受売命は名前を変え、「猿女君」となります。

 結婚で初めて名前(姓)を変えた神といわれています。

【猿田毘古神】から【天宇受売命】を意識して見ると、何が起こるのでしょうか?