中国は香港で政治的反体制派・報道の自由・独立した司法制度を既に弾圧しているが、新たな標的は宗教の自由となった。これが陳日君(ジョセフ・ゼン)枢機卿の逮捕から読み取れるメッセージだ。 この90歳のカトリック高位聖職者は11日に逮捕され、香港の国家安全維持法(国安法)に違反したとして訴追された。また、民主派議員の呉靄儀(マーガレット・ン)氏、ポップ歌手の何韻詩(デニス・ホー)氏、学者の許宝強氏も逮捕された。 4人は、2019年の民主化運動に参加した香港市民に法的支援・医療費その他の支援を行うために寄付を受け付けた「612人道支援基金」の信託人だった。元立法会議員でファンドの信託人を務めた何秀蘭(シド・ホー)氏はすでに収監されている。