映画監督・脚本家の長久允氏の著書、『あなたにしか作れないけれど、世界に通用してしまう 脚本の教室』の刊行を記念して、マルチタレントの佐伯ポインティ氏との対談イベントが、青山ブックセンター本店で開催されました。「あの日の『恥ずかしい失敗』も救われる?」「イレギュラーな人生のおもしろがり方」と題して繰り広げられたイベントの模様を、全3回でお届けします。(文/飯室佐世子、撮影/武田浩明)
初対面はちゃんぽん屋さんで
長久允(以下、長久):こんばんは。映画監督で脚本家の長久允と言います。よろしくお願いします。
ポインティさん、おひさしぶりです!!
佐伯ポインティ(以下、佐伯):わ~よろしくお願いします!
普段YouTubeやPodcastで発信してます、マルチタレントの佐伯ポインティです。
長久:肩書き、マルチタレントなんだ。俳優もやってるよね?
佐伯:そうなんです、でも始めたてなので、網羅できる感じでマルチタレントって言ってます!
長久:そっかそっか! 今日は「あの日の『恥ずかしい失敗』も救われる?」「イレギュラーな人生のおもしろがり方」ということなんですが。
実際、会うの3回目くらいですよね? 初対面は数年前に渋谷で、ポインティさんが映像化の事業をしてた頃に、「どんなコツがありますか?」って声をかけてもらって。
佐伯:どうやってこの映画作ったんだろう!? と思って、DMしたんですよね。
そこで、好きなシーンにかけて、ちゃんぽん屋さんに行って。
長久:めっちゃ美味しいちゃんぽん屋さんで、2時間くらい永遠に蒸し餃子焼き餃子蒸し餃子…。
その後もランチしたりね、な縁なんですけど。
手紙みたいな本だった!
佐伯:今日は長久さんの本の出版イベントですよね! 読みましたよ! 『あなたにしか作れないけれど、世界に通用してしまう 脚本の教室』。
長久:ありがとうございます!
佐伯:これ、脚本を書こうと思っていない人が読んでもおもしろい本ですよね。なんか、「手紙みたいな文章だな」って思ったんですよ!
長久さんが昔の自分だったり、物語に興味がある人に向けて書いている感じがして。自分は書くつもりないって人でも、なんか熱くなる。
長久:映画を撮り始めた32歳の頃の話とかも書いてるから、おのずと過去の自分に向けた手紙みたいなものなのかも。
佐伯:めっちゃ背中押してくれる本でした。映画を10万円から作る方法とかもしっかり書いてあって、映画、え、作っちゃう? みたいな(笑)。
長久:作ってほしい! 一般的な脚本の書き方の専門書って難しすぎるんだけど、僕が普段書いているはちゃめちゃな方法を書いたので。
ただの映画オタとして、僕が好きな、「はちゃめちゃでへたっぴだけどこれがやりたいんだ!」みたいな声のある映画が増えてほしくて。
佐伯:はちゃめちゃ!(笑)
本の中で僕が素敵だなって思ったエピソードが、長久さんが日本のとある街で起きたとある事件を取り上げた映画を、海外の映画祭で見た80歳のおばあちゃんが「これは私の物語だ」って言ったっていう。
長久:そうそう、ありがたいよね。
実際は、埼玉県狭山市の15歳の女の子が起こした事件を映画にしているから、まったく共通点はないんですけど、夏の狭山市の話を、冬のユタ州の80歳の方が「It’s my story!!!!」って。
佐伯:うわー、いいな。そういう個人的な話こそが、誰かの心に刺さるんですよね。
*第2回は4/29(水)公開予定です。

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佐久間宣行さん、ラランド・サーヤさん絶賛!
「それっぽいもの」ではなく、
「本当に心を動かすもの」を
表現がいまいちしっくりこない。
この仕事、自分がやらなくてもいいような気がする。
もっとおもしろいものを作りたい。
そんな悩みに、現役サラリーマンでありながら、海外の映画賞で「日本人初」の快挙を総ナメしてきた著者が答えます。
どうしたら、自分だけの表現をし、それを成果に結びつけられるのか。
どんな人でも、「あなたにしか作れない作品」を生み出せるようになる、まったく新しい脚本術が誕生しました!

本当のことしか書いていない。
これからの「世界のスタンダード」を伝える一冊
いま世界で本当に評価されるものは、「何かに似ているもの」ではありません。
ハリウッドで必ず聞かれること。それは、
“What’s your VOICE?”
あなたのボイスは何ですか?
ということです。
つまり、他の誰でもない「あなたが」何を伝えたいか、ということ。
では具体的にどうすればいいのか。
すべてを自分で切り開いてきた著者が、包み隠さず伝えます。
真剣に表現したいと思う人、自分らしさを失わずに働きたいと思う人に、とても響く内容です。
本書の内容
はじめに
「この本の結論を先に言います。」
「それっぽいもの」は最低だぜ!
王道の脚本方式と完全自己流の脚本方式をミックスして
そもそも脚本家ってどうやってなったらいいかわからない問題
Lesson0 世界一になるまでの変則ルート
「私が映画を作ったのは32歳から! おせ~!」
一度は夢をあきらめて、就職! (挫折期)
CMプランナーから、店頭ビデオプランナーに (朦朧期)
倒れて気づく。「クライアントは自分」
そして世界一。日本人初の快挙を、まさか私が。
「そもそも映画ってなんなの?」
Lesson1 何を書く?
「脚本ってなんですか?」
設計図としての書式
Step0 私は何を書くべきなのかを見つける
Lesson2 王道! ハリウッド式脚本法
「で、どうやって書くの?」
Step1 「ログライン」を書く
Step2 登場人物を作り込む
Step3 3幕構成にする
Step4 シーンを作る シーンカード入れ替え検証
Step5 セリフとト書きを書く
Interval あなたが天才かどうかという重要な話。
Lesson3 誰でもできる長久式脚本法
「めっちゃ変な書き方。それでいい。」
Step1 はじめに「怒り」と「悲しみ」がある
Step2 音楽を見つける
Step3 エンドロールの歌詞を書く
Step4 映画のタイトルを決める
Step5 ポエトリーリーディング脚本法
Step6 そのセリフをシーンや人物に振り分ける
Step7 音だけの2時間映画を作る
Step8 直し続ける
Lesson4 迷ったとき役立つかもしれない裏技集
「何も浮かばないよ!」
裏技1 絶対に誰にも言いたくない思い出を書く。
裏技2 SNSには書けない「よくない感情」という金脈
裏技3 会話のセリフがうまく書けないなら
裏技4 設定がうまく伝わってないと感じたら
裏技5 タイトルから考えちゃうっていうのはどう?
裏技6 「ポエトリーリーディング脚本法」に欠かせない号泣プレイリスト
裏技7 「うまい」は敵!
裏技8 極論! 10年書かないでみる
裏技9 おもしろくなくてもいいじゃないか(本気で言っている)
Lesson5 書いたあとどうする?
「映像化しちゃう?」
お金集めをどうするか(自腹、賞金、クラファンそれぞれのやり方)
予算別! 映画の作り方(10万円、100万円、1000万円)
実写映画撮影現場での時間削減工夫集(事前準備と心持ち)
ロケ場所についての具体的解決案
Lesson6 あなたにしか作れないものがある
「情緒不安定なあなたは向いている」
「当事者しか知らない感情がある」
「だから、本当のことしか書かない」……