財布から日本紙幣を出す男性写真はイメージです Photo:PIXTA

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「従業員の平均年齢が40代後半で年収の低い企業ランキング」を作成しました。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が20人未満の企業は除外しています。対象期間は、2020年4月期~21年3月期。

 早速、ランキングを確認していきましょう。

1位は北九州の百貨店「井筒屋」
年収は唯一の300万円以下

 1位になったのは福岡県の井筒屋で、平均年収は294.4万円、平均年齢は48.6歳です。創業は1935年、北九州・小倉では有名な老舗の百貨店です。平均年収300万円未満となった唯一の企業でした。

 2位は宮城県栗原市に本社を持つ倉元製作所で、平均年収は304.3万円、平均年齢は46.7歳。液晶用のガラス基板を加工するメーカーです。2020年には業績不振で上場廃止の危機にありましたが、現在は業績が改善。2021年度では経常利益ベースで黒字を達成しています。

 3位は愛知県守山市のショクブンで、平均年収は307.2万円、平均年齢は47.0歳。社名と同じ「ショクブン」という食材宅配サービスを手掛ける企業です。食品関連の企業は原材料費や物流コストの上昇、円安など厳しい環境にありますが、お試し価格のキャンペーンを実施したり、全国対象のECサイトを開設したり、テレビCMを打ったり、SNS発信やネット広告を強化したりと積極的な施策に注力。経常利益が前年度比129.9%と業績改善しています。