株式市場は、不確実性を嫌うというのが常識だ。だが、米著名投資家のケン・フィッシャー氏は、その方向性を理解し、いかに受け入れるかが重要だと説明。むしろ今、強気相場の条件が訪れつつあると考える理由を解説した。
不確実性を受け入れよう
その「方向性」こそが重要だ
ロシアの凄惨なウクライナ戦争はどのように変化していくのか?原油価格の“超高値”はどれほど長く続く?次は食糧不足か?世界の中央銀行の「引き締め」で円は下落し続けるか?中国のロックダウンはどうか?――2022年前半戦は、数多くの大きな不確実性がもたらされた。
よく知られているように、株式市場はそれを嫌う。だが、絶望してはいけない。これらは、今では全て広く株価に織り込み済みだ。今日の不確実性を恐れてはいけない――受け入れよう。霧が晴れて、株価を押し上げる前に買おう。
「株式が不確実性を嫌う」という古い格言は真実だ――部分的にだが。株式は「高く増していく」不確実性を嫌う。しかし、高くても「減っていく」不確実性は強気相場が好む燃料だ。それが今まさに到来しつつある。なぜか。