ウクライナ政府は17日、マリウポリでの戦闘任務の終了を宣言した。現地では数カ月にわたってロシア軍との激しい衝突が続き、兵士や民間人が避難した製鉄所が包囲される展開となっていた。ウクライナ軍の参謀部は17日早朝の声明で、「マリウポリの守備隊は戦闘任務を全うした」とし、アゾフスタル製鉄所の部隊指揮官らに対し、兵士の救出を軍の最高司令部が命令したと明らかにした。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も動画での声明で、アゾフスタル製鉄所の兵士らは治療を受けているとした上で、避難が認められた際の救命を要求した。ウクライナのハンナ・マリャル国防次官は16日、負傷兵の避難に関してウクライナと同意したとするロシア政府の発表を受け、製鉄所からの避難が始まったと述べていた。