米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は17日、40年ぶりの高インフレに対処するためFRBは迅速に行動しているとの認識を示した。パウエル氏は、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベント「フューチャー・オブ・エブリシング・フェスティバル」でインタビューに応じ、「インフレを抑制する手段と決意がある」と発言。この責務にしっかり注力しているという。FRBは物価上昇圧力を抑えるためすでに利上げに着手しており、ここ数十年で最も積極的な措置を打ち出している。パウエル氏はこれまで、失業率の大幅上昇を招くことなく高インフレを抑制できるとの考えを示していた。この日発表された米小売売上高に触れ、「米経済は力強い」とした上で、「金融政策がこれまでほど緩和的でなくなっても、米経済は持ちこたえられると考えている」と述べた。