ロシアのメディア業界有力者が立ち上げた2つの特別買収目的会社(SPAC)が米ナスダック市場で現在も取引を継続している。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて米国の証券取引所はロシア関連銘柄の取引停止に動いたが、この2社は対象から外れている。SPACを設立したのはロシアの実業家で投資家のイワン・タウリン氏。同氏はロシアのオリガルヒ(新興財閥)であるアリシェル・ウスマノフ氏のビジネスパートナーとして知られる。ウスマノフ氏はロシアのウラジーミル・プーチン大統領に近いとされ、米国などは制裁を科している。タウリン氏は制裁対象となっていない。タウリン氏とウスマノフ氏は、ディズニー関連を含むロシアのテレビ資産を共同で所有していたことがある。タウリン氏は2012~16年に、ウスマノフ氏が株式の過半数を保有するロシアの通信大手メガフォンで最高経営責任者(CEO)を務めた。
ロシア実業家のSPAC、米市場で取引停止措置逃れる
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