中国最大の都市がここ2カ月、ほとんど仮死状態になっている。経済が大きな打撃を受けたのも驚きではない。むしろ驚きなのは、状況を好転させるための明確で信頼できる計画が――これまでと代わり映えしないもの以外には――見あたらないことである。16日発表された中国の4月の主要経済指標は、なかなか厳しいものだった。小売売上高は前年同月比11.1%減と、2020年3月に並ぶ急激な落ち込みとなった。当時は、新型コロナウイルス感染拡大で中国が実質的に閉鎖状態になった初のロックダウン(封鎖措置)中だった。固定資産投資と鉱工業生産も、それほど劇的ではないにせよ伸びが鈍化し、後者は3月の5%増から2.9%の減少に転じた。
中国の減速、今回は何が違うのか
成長の急減速が鮮明、「ゼロコロナ」とFRB利上げで動けぬ中国政府
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