米ディスカウント大手ターゲットの決算が市場予想に届かなかったことで、小売業界に激震が走った。ターゲットが18日発表した2-4月期(第1四半期)既存店売上高は3.3%増となり、伸びはビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の0.24%増を上回った。だが売上高が伸びる一方で、純利益はおよそ半減。ターゲットの純利益が過去5年に市場予想を下回ったのは今回を除き3回のみで、しかも最大で3.5%の下振れにとどまっていた。これに対し、2-4月期は31%だった。昨年はウォルマートではなく、百貨店のメーシーズに近かった営業利益率も急低下した。2-4月期は5.3%と、前年同期の9.8%から大幅に落ち込み、長期目標の8%にも程遠かった。ターゲットの純利益が市場予想に届かなかったことで、株価は約4分の1の下げという急落を演じ、1日の下落率としては株価大暴落が起きた1987年以来の大きさとなった。前日にはウォルマートも、やはりさえない決算で失望売りが膨らみ、当時以来の下げを記録している。