スウェーデンのフィンテック新興企業クラーナ・バンクは新たな資金の調達を目指しているが、企業価値は1年前の約460億ドル(約5兆9000億円)から3割ほど減る可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ハイテク投資が直面する苦難を浮き彫りにする例といえそうだ。同社が手掛けるBNPL(後払い)決済サービスは、クレジットカードと競合する人気のサービスで、顧客は利息を支払うことなく商品やサービスを分割で購入することができる。クラーナは自社のサービスを提供する加盟店から手数料を徴収することで利益を得ている。昨年6月、ソフトバンクグループの「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)2」が主導する資金調達ラウンドでクラーナの企業価値は456億ドルと評価され、欧州で最も価値があるフィンテック新興企業となった。
ソフトバンク出資のクラーナ、企業価値3割減も=関係者
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