アナタを踏みとどませる心理とは?

じつは、大きなネックになっているのは、「承認欲求」を満たそうとしてしまうこと。承認欲求には「自己承認欲求」と「他者承認欲求」の2つのタイプがあります。「自己肯定感を持ちたい」「ほかの人から認められたい」という欲求です。

自分自身を認めたり、人から認めてもらうということは、生きていくうえで大事なエネルギー源になります。

ところが、ある程度の年齢になってから、たとえばピアノをはじめたとしましょう。上達には時間がかかりますし、幼い頃からピアノをやっている人にもかないません。そうすると、なんだかつまらないと感じる人もいるでしょうし、幼い頃からやっている人と同じくらいのレベルまでいけそうにもなく、承認欲求が満されにくい。だからやってもしょうがない。そんなふうに考えてしまうケースもあるでしょう。

ピアノでなくても、なんでもそうなのですが、これからはじめようとすることは、あくまでチャレンジ。他人と比較するためでも、承認欲求を満たすためでもないのです。

うまくいく確率が高まるコツ

誰かに認めてもらうためにやるのではなく、自分が楽しそうだと思って、これまで経験したことのない新しい世界と触れ合って、ワクワクするためにやるわけです。それによって、人から認められようとするわけじゃないということを念頭に置いてください。

あくまで、自分が楽しむためにやる。そういう発想を大切にしながら、おじけずくことなく、楽しみながらやってみてみましょう。うまくいくかどうかは二の次でいいんです。新しい世界、知らない世界に飛び込んで、「知りたい」「経験したい」というワクワク感を優先したほうがいいです。

ワクワクしながらやることは、結果としてうまくいく確率も高まるでしょう。結果としてうまくいくことは、ワクワクしながら楽しんだことの副次的なご褒美だと思えばいいんです。

とりあえずやってみる

新しいことを経験すること自体が楽しいので、「いまさらこんなことをやってもしょうがない」なんて自分自身にブレーキをかけず、「とりあえずやってみる」くらいでいいでしょう。

途中でイヤになったら、そこでやめてもいいわけです。つねに変化を楽しみ、チャレンジ精神にあふれる人は、いくつになっても魅力的だったりもします。

きょうのひとことは、「人に認められなくてもいいじゃない」でした。参考になったかしら?

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)にお悩みの解消法があります。