感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
イライラや怒りが吹き飛ぶ
きょうのひとことは、
「相手にストレスを感じたら」
誰かに対してイライラしたり怒ったり、なにかしらのストレスを感じると、だいたいの人は、そのストレスに対して真正面に向き合ってしまいます。
感情をぶつけて喧嘩をするか、逆にストレスを抱えながら我慢するか。だいたいは、この喧嘩か我慢の2択を繰り返しがちです。そして、この2択は、いずれもストレスを増幅させてしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
まずは、自分と他人との「心の距離の同心円状のチャート(図表)」をイメージしてみてください。
次に「重要度の高い人・低い人」を思い浮かべて、そのチャートに配置してみるのです。
日ごろからストレスをいっぱいを与えてくる人がいるとします。その人を無意識に重要度の高い人としてチャートの中心部に据えていないでしょうか?
冷静に、客観的に考えてみると、ストレスをたくさん与える人は、重要度の低い人として、同心円状のチャートの外側に据えるべきでしょう。その人に対してイライラしたり怒ったりしてストレスを抱えながら、日々の貴重な時間を費やしていても基本的にはしょうがないのですから。
つまり、自分に対して必要以上にストレスを与える人は、重要度の低い人として心の距離をとり、かかわりを減らすということです。
そうやって自分の周りの人間関係を見渡して、心の距離感を配置替えする作業をして、重要度の高い人・低い人を見定めてみるのです。
すると、自分の人間関係を冷静に判断できるようになりますから、これまで重要度の低い人に対して日々ストレスを抱えていたことがバカらしくなったりします。
いったん互いの人間関係ができあがると、ずっとその関係性のままにしておこうという漠然とした心理が働きがちです。
この固定化した関係性を見直すことによって、人間関係がリフレッシュする効果もあります。
自分が受けるストレスの度合いによって、自分にとって重要度の高い人・低い人の順番を入れ替えてもいいのです。今週のトップランキングみたいな感じで、ゲーム感覚で楽しむくらいでもいいでしょう。
「自分にとって大切な人は、自分に余計なストレスを与えない人」という健全な構図がいつも描かれることにもつながります。
「最初はいい人だと思っていたけれど、じつは思っていたような人ではなかった」なんてことは、よくあることです。そういう人を重要度の高い人として心の距離を近づけたまま、余計なストレスを溜めながら日々を過ごす必要はないのです。
人生経験が豊かで人を見る目があると、わかったつもりになりがちかもしれませんが、人生は誤解だらけですし、それはお互い様のことでもあります。自分に余計なストレスをたくさん与え続ける人は、自分にとって重要度の低い人として、容赦なく心の距離を置いてもいいのです。
きょうのひとことは、
「相手にストレスを感じたら」
でした。
参考になったかしら?