世界中の9000銘柄以上の株式に分散投資される

 この指数は全世界株を投資対象にしたもので、米国や欧州、日本などの先進国に加え、中国やインドなど新興国の株式も含めると、合計で9000銘柄以上の世界中の株式に分散投資されます。

 さまざまな国、そして多数の株式に投資することで高い分散投資効果が期待できるものの、投資対象となる資産クラスはすべて株式になるため、国内外の債券や国内外の不動産投資信託など資産クラス分散を行っている投資信託に比べると、基準価額の値動きは大きくなる傾向が見られます。

 年間の運用管理費用は、実質的には年0・212%です。

 実質、1本のETFを投資信託にくるんだだけとはいえ、一般の投資信託でこの料率の低さはなかなかのものです。

中野晴啓(なかの・はるひろ)
セゾン投信代表取締役会長CEO
一般社団法人投資信託協会副会長、公益財団法人セゾン文化財団理事
1987年明治大学商学部卒業、クレディセゾン入社。2006年セゾン投信を設立。2020年6月より現職。
つみたてで、コツコツと資産をふやす長期投資を提言。国際分散型投資信託2本を15年以上運用し、
個人の長期資産形成を支えている。客観的な定量評価を行う「R&Iファンド大賞」最優秀ファンド賞を9年連続受賞。
口座開設数16万人、預かり資産5000億円を突破。
主な著書に『最新版 投資信託はこの9本から選びなさい』『投資信託はこうして買いなさい』他多数。