24日に起きたテキサス州ユバルディのロブ小学校での大量殺人事件を受け、いつものように「何らかの行動」を要求する声が生まれた。われわれはこの衝動と怒りを共有する。だが、具体的にどうすればいいのだろうか。解決策より要求が多いのは、心を病んだ若者による銃乱射をどのように食い止めるかが民主主義社会で難問の1つだからだ。児童19人と教員2人を殺害した18歳のサルバドール・ラモス容疑者のプロフィルは、重苦しいほど聞き覚えのあるものだ。破壊的な家庭生活を送る10代の孤独な若者で、言語障害のために子どもの頃にいじめられた経験があり、テレビゲームやその他の仮想現実の世界に没頭していた。駆け付けた警察官に撃たれて死亡したラモス容疑者は、母親と争い、暴力的な野望をほのめかしていた。車で現場の小学校に行く前に祖母に向けて発砲し、4年生の教室に侵入してライフルで児童たちを殺害した。
【社説】銃乱射事件の防止は法律制定よりも困難
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