アントニー・ブリンケン米国務長官は26日朝、対中国政策の概要について説明する予定だ。中国の行動を変化させる米国の能力は限られるとの認識を示す一方で、中国を取り巻く戦略的環境の形成に軸足を移す方針が示されるとみられている。ジョー・バイデン大統領が今週、就任後初のアジア歴訪で台湾の軍事的防衛について言及したことで米中関係は緊張している。政府高官によると、ブリンケン氏はバイデン政権の中国戦略に関する3本の柱である米国の競争力強化に向けた国内投資の拡大と、同盟国との協力、将来の競争に関するビジョンについて話す予定だという。また、気候変動などの目標については中国と協力する意思を明らかにする一方で、「協力のために原則を妥協することはしない」と述べた。