中国の習近平国家主席は、香港の主権が英国から返還されて25周年に当たる7月1日に香港訪問を計画している。習氏の訪問はまだ発表されていないが、実現すれば、約2年半ぶりに中国本土から外に出ることになる。習氏は新型コロナウイルスの出現を受け、2020年1月にミャンマーを公式訪問して以来、本土を出ていない。だが、事情に詳しい関係者によると、習氏の香港訪問は通常より短くなるか、コロナの感染状況次第では中止もありうるという。現地の政府関係者は今、習氏の旅程を1日に短縮しようとしているという。関係者によると、これまでは数日滞在するのが慣例だった。香港が足元でコロナ変異株「オミクロン株」の感染拡大に見舞われていたことを受け、同氏周辺は警戒感を強めているという。一方、香港駐在の本土の高官らは、訪問に備えて対面接触を制限し、自身の感染防止に努めている。