米ファストフード大手マクドナルドの株主は26日、アクティビスト(物言う株主)のカール・アイカーン氏が推薦した2人の取締役候補を否決した。アイカーン氏は豚肉業者によるブタの飼育方法を変えることなどを目指して取締役の送り込みを図っていた。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は24日、マクドナルド側に支持が集まる見通しだと報じていた。マクドナルドによると、株主は12人の取締役全員の再任を承認した。仮集計の結果、アイカーン氏が推薦した2人の候補の得票率は発行済み株式の約1%だった。アイカーン氏は今のところコメントに応じていない。マクドナルドは株主の関与に感謝した上で、動物福祉など社会・環境面での課題への対応を進める姿勢を示した。総会で演説するようアイカーン氏を招待したが、アイカーン氏は断ったという。