米国の同盟国は、中国による太平洋諸国との関係強化をけん制する姿勢を強めている。中国は安全保障や貿易を巡る合意を目指しており、影響力拡大を警戒する声が上がっている。中国はフィジーで予定される会合で太平洋諸国に対し、法執行やサイバーセキュリティー分野などでの協力拡大に関する合意文書に署名するよう促すもようだ。自由貿易圏の創設も想定している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は合意案の内容を確認した。ミクロネシア連邦のデービッド・パニュエロ大統領は5月20日付の書簡で、合意案は「われわれのライフスパンの中で最も激しい形勢一変」につながる可能性があるとし、他の太平洋諸国に対し、署名を控えるよう警告した。ミクロネシアは米国と密接な関係にある。