個人投資家がプライベートエクイティ(PE)ファンドへの投資を増やしている。これらのファンドの長期的な投資運用が、相場変動の大きい株式・債券市場からの退避先になることを期待している。PE投資会社は富裕層の個人投資家からの資金流入が今年に入って増えていると述べており、資産運用会社は、金利上昇やインフレ加速が上場株式など市場で取引されている資産を圧迫している中でこうした傾向が続くとみている。ファンド業界の主要ロビー団体「インベストメント・カンパニー・インスティテュート(ICI)」のデータによると、年初から5月25日までにS&P500種指数が約17%、米国総合債券指数が約8%下落する中、債券ミューチュアルファンドから週当たり数百億ドルの資金が流出している。
富裕層がPEファンドに殺到、株価変動を回避
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