ボリス・ジョンソン英首相は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下のロックダウン(都市封鎖)の規制に違反する宴会をめぐる今週の報告書で決まりが悪い思いをした。だが、首相にとって最大の政治リスクは、インフレ対応を誤っていることだ。ジョンソン首相が率いる保守党政権のインフレ対応は、バイデン政権のそれよりひどい。リシ・スナク英財務相は今週、光熱費上昇に苦しむ世帯向けに新たな補助金制度を打ち出した。この中には、収入調査に基づく社会保障給付金を受け取る約800万人を対象とした1人当たり650ポンド(約10万4000円)の支給が含まれる。同財務相は、全世帯対象の光熱費の割引を400ポンドに倍増するとともに、割引方法を自動的な融資実行から補助金の支給に変換する計画だ。
【社説】ジョンソン英首相、インフレ対応でサンダース流に
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