中国はその政治姿勢を世界に広げようとする取り組みによって、誰もがうらやむ場所を確保している。グーグルなど米欧の主要サイトでの検索結果上位という、ネット上の「一等地」だ。いずれもワシントンを本拠とするシンクタンクのブルッキングス研究所とアライアンス・フォー・セキュアリング・デモクラシー(ASD)の新たな報告書によれば、中国の人権に関する記録や新型コロナウイルス感染症の起源についての同国の立場を反映するコンテンツは、グーグル、マイクロソフトのBing(ビング)、グーグル傘下のユーチューブで定期的に検索結果の上位に表示されるようになった。ブルッキングス研究所とASDの調査では、地名など中立的な検索ワードで検索しても、中国政府系の情報が上位に表示されることが分かった。そうした地名には、中国が同化政策の一環として数十万人ものイスラム系少数民族を拘束している「新疆(Xinjiang)」も含まれる。
中国政府系の情報、検索で上位に 新疆やコロナ起源
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