中国でスマートフォンの需要が急速に冷え込んでいる。新型コロナウイルスの感染再拡大を背景に個人消費が低迷しており、米アップルなどスマホメーカーや半導体メーカーは先行きへの警戒感を表明している。政府系シンクタンクの中国信息通信研究院が先週発表したデータによると、中国のスマホ出荷台数は4月に前年同月比34%減の1770万台となった。1~4月の出荷台数は30%減の約8600万台だった。アップルは4月下旬、中国でのコロナ再拡大の影響で4-6月期の売上高は最大で80億ドル(約1兆円)下押しされるとの見通しを示した。中国のスマホ大手、小米(シャオミ)は今月、1-3月期のスマホ売上高は前年同月比11%減少したと発表した。中国政府による厳格なコロナ封じ込め策が影響したとし、物流の混乱や店舗の閉鎖、部品不足などを挙げた。
中国のスマホ需要、急速に冷え込む コロナ再拡大で
有料会員限定
あなたにおすすめ