『部下本』で著者が一番気に入っているパートとは?
寺田 「そよかぜ」と「ツイスター」は、ビジネスでもあまり使わないので、何か妙に印象に残りますね。『部下本』のPART4は、「そよかぜ型」から「ツイスター型」チームへ変わる方法、でしたね。
横山 ここは私が一番気に入っているパートです。クライアントの方からも、一番読んでいて「耳が痛い」と感じたパートだった、と言われる章ですね。結果的にうまい対比ができたのではと自負しています。「そよかぜ」はほんわか、少し風が吹いている感じですから、気分は害しないでしょうし、「ツイスター型」はものすごい風が吹き荒れている。対比だとよくわかりますよね。
寺田 『部下本』のPART5は、「なくす」「まかせる」「短くする」で一気に業務改善!営業日報は100%必要ない、とありますが、これもいまの「断捨離」の時代にいいなあと思いました。
横山 この手順はずっとコンサルティングでやってきているので、実践的ですよ。
寺田 これが「営業日報は100%必要ない」に繋がるわけですね。
横山 そうです。
寺田 『部下本』のオビコピーで、「会議は2週間に1回30分だけ!」や「営業日報は100%必要ない!」「部下の8割は目標予算を知らない!」など、タイトルに数字がなかったので、数字が使えたというのが大きかったです。
初めて明かす裏エピソード
横山 でも、いまから見ると、「営業日報」の件はいいとも悪いともあまり言われないですね(笑)。初めて明かす裏エピソードですが、本書の企画書を書いた段階での初タイトルは、『営業日報はいらない!』という感じでしたね。私が営業のコンサルタントでしたから、営業の本を書こうと。もし、このタイトルだったら、売れなかったでしょうね(笑)。
寺田 そうでしたね。きっと売れなかったでしょう(笑)。話は変わって、装丁でヒキがあったと思われるのは、どういうこところですかね?
横山 「絶対達成」のスクエアの形と「部下の育て方」の部分でしょうか。あとサブタイトルの「予材管理」って何だろう?はあるのかもしれないですね。
寺田 そして『部下本』のオビを取ると、「Perfect Achievement of Goal」という英語が入っています。本をめくった左上のほうにもこの英語が入っていますね。横山さん、ここは結構こだわっていましたよね。
横山 そうですね。シリーズ化を目指していますから、同じような装丁、同じようなロゴ、同じようなフォント、イラストにできたらと考えていました。「Perfect Achievement of Goal」というフレーズも、各ページに刻印のようにマーキングされていて、とても気に入っています。
寺田 まったく同じにする理由はあるのですか?
横山 あります。速読ができる人ならともかく、そうでない人なら、本を読むとき、フォントの大きさや行間の広さ、イラストの有無などは、慣れるまでに少し時間がかかるはずです。新しい本に触れるとき、慣れるまでは居心地の悪さを感じ、ストレスを覚えるものです。
寺田 どうしてそう考えるのですか?
横山 私はマネジメント用の資料や会議資料をよくつくります。クライアントのマネジャーにも指導することが多いのです。そのときに必ず心がけているのが、できる限りフォーマットを同じにするということです。部署やプロジェクトによって資料のフォーマットが違うと、内容を読み解くまでの時間にタイムラグが発生するのです。フォーマットに慣れないからです。
寺田 書籍のページデザインも、同じだと考えたわけですか。
横山 そうです。重要なのは内容です。読書するのによけいなストレスを覚えてもらいたくない。図鑑のように、同じデザインで定番シリーズになればいいかと考えています。
(「後篇」に続く)
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アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長。1969年、名古屋市生まれ。年間100回以上のセミナーは5000名超の経営者/マネジャーを集め、常に満員御礼。企業研修は基本的に価格がつけられず、「時価」。それでも研修依頼はあとを絶たず、向こう8ヵ月先まで予約は埋まっている。ポリシーとして、コンサルティングは質を保つため、年間7~8社しか請け負わない。著書に、『絶対達成する部下の育て方』『絶対達成マインドのつくり方』(以上、ダイヤモンド社)、『脱会議』(日経BP社)。
ダイヤモンド社書籍編集局第二編集部副編集長。著者は20~80代までこれまで全102冊担当。業界平均重版率が3割台のなか、自前企画の生涯重版率は8割4分。『絶対達成する部下の育て方』で処女作著者16連続重版(2003年12月~現在も更新中)。10万部超の単行本も数多く手がける。「技術と精神のドライブがかった本を!」「孫の世代まで読み継がれる本を!」「光の当たらないところに光を当てる本を!」が3大編集モットー。野球歴(軟式、準硬式、硬式)14年。