IT(情報技術)人材の獲得競争が新たな段階に突入している。そして、その勝者は世界に名だたるIT大手になりそうだ。アップル、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズは長年、エンジニアなどの高技能人材を互いに奪い合ってきた。また、資金豊富なスタートアップ企業をはじめとする他のIT企業の多くは、いつか巨額の富を生む可能性のある株式を餌にそうした人材を引きつけてきた。だが今、IT業界は株価低迷と業績予想の下方修正に見舞われ、企業の規模を問わず採用を減速しており、人員削減さえ断行している企業もある。しかし、こうした困難な状況にあっても、巨大IT企業は今、勢いを増す嵐から逃れようとする労働者に安全な港を提供している。
IT人材、巨大企業に一段と集中か 安定志向で
最近の景気低迷を受け、今後は安全な大手に労働者が流れる可能性
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