直前になって予定を中止すると以前は礼儀知らずだと思われたものだが、今では人と付き合う上で当たり前のことのように思える。テキサス州ヒューストン在住の写真家、クリスティーナ・デュガンさん(30)はこの冬、誕生日の記念に複数の友人とコロラド州にスキー旅行をする予定だったが、40度近い熱が出て参加を見送った。新型コロナウイルス検査の結果は陰性で、体調はほぼ回復したものの、他の人が自分の参加を承知しないだろうと思ったからだ。友人はデュガンさん抜きで旅行に出かけた。「予定に変更がないかどうかは、そのときが来るまで分からない」とデュガンさんは言う。米国の一部地域では新型コロナウイルスの感染者数が増加し、人々はさまざまな理由で予定をキャンセルしている。キャンセルするタイミングもさまざまだ。背景には、感染状況に地域差があることや、人々が鼻風邪程度でも予定を断ろうと思うようになったこと、迅速検査が受けられるようになり、イベントでも検査を求められ、直前に自分の健康状態が分かるようになったことがある。
予定の「ドタキャン」 コロナ時代の新常態に
「予定に変更がないかどうかは、そのときが来るまで分からない」
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