欧州連合(EU)がロシア産原油の輸入を部分的に禁止したことは素晴らしい。だが、ロシアに最も大きな打撃を与えるのは、ロシア産原油を運搬する船舶の保険引き受けを禁止したことだ。数週間にわたる政治的論争の末、EU加盟27カ国すべてが30日夜にロシア産原油の購入禁止で合意した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と親しいハンガリーのビクトル・オルバン首相は最後まで難色を示していた。EUはロシアから輸入する原油を段階的に減らし、年末までに約90%削減する見通しだ。パイプライン経由の供給は対象外で、ハンガリー、スロバキア、チェコは禁輸の影響を受けないとみられている。欧州理事会のシャルル・ミシェル議長(EU大統領)は「ロシアの戦争マシンを止めさせ、ロシアの軍事力を支える資金源を断つのがわれわれの望みだ」と述べた。
EUのロシア産原油禁輸、本当に効くのは保険と節約
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