世界経済は深刻な課題に直面している。インフレが高進し、ウラジーミル・プーチン露大統領がウクライナに仕掛けた戦争によって悪化している。エネルギー市場は混乱状態だ。まだ十分機能を取り戻していないサプライチェーン(供給網)は品不足と価格高騰を引き起こしている。米国人は不安を抱えている。その気持ちはよく分かる。私はガスや食品の値上がりが問題になる家庭で育った。キッチンテーブルの回りでそれを実感した。だが米国民は自信を持つべきだ。わが国の経済が力強い立場でこうした課題と向き合うことに。私が大統領に就任した2021年1月、景気回復はすでに行き詰まり、新型コロナウイルスは制御できていなかった。1年半足らずのうちに、私の政権の経済計画とワクチン接種計画が奏功し、近代史上で最も確固たる景気回復を成し遂げた。就任後に830万人分の雇用が創出されるなど、雇用市場は第2次世界大戦後の時代で最も好調である。失業率は過去最速ペースで低下し、何百万人もの米国人がより賃金の高い仕事に就いた。