自律神経が乱れると「老け顔」になる理由、セルフチェックシートで整えよう昔と比べて疲れやすかったり、同じような生活をしていても肌荒れが気になったり、今まで気にならなかった些細なことにイライラしてしまったりという状態を「年のせい」にしていませんか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

昔と比べて疲れやすい、同じような生活をしていても肌荒れが気になるなど、「年のせい」と思っていることが、自律神経の乱れによるものの可能性もあると言います。また年齢より「老けて」見えることにも、関係があるとか。前回に続き、順天堂大学医学部の小林弘幸教授の著書『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』(日本文芸社)から、自律神経が乱れやすくなる年齢や、自律神経を整える方法を紹介します。さらに、自分の自律神経の状態をセルフチェックしてみましょう。

自律神経が乱れ始める年齢がある
男性30代、女性40代から機能が低下

 自律神経の乱れを引き起こすのは、ストレスや不規則な生活習慣ばかりではありません。加齢も自律神経の働きに大きく影響すると考えられています。10~20代の若い頃は副交感神経の働きが高いため、多少の無理や夜更かしをしても、ひと晩休めば疲れをリセットすることができます。

 ところが我々のデータでは男性では30代、女性では40代くらいになる頃から急激に副交感神経の働きが衰え始め、交感神経優位の状態に偏りがちになっていきます。交感神経が優位になると血流が悪くなり、全身の機能が低下してしまうことはすでに説明のとおり。男性では大体30代半ば頃から神経や筋肉に十分な栄養が供給されにくくなり、体力や筋力の衰えが目立ち始めます。