「仕事がおもしろくない」「上司にうんざり」「もう会社を辞めたい!」
そんな思いが少しでもあるなら参考にしたいのが、92歳にして、現役総務課長としてバリバリ働いている玉置泰子さんの著書
『92歳 総務課長の教え』だ。
ベストセラー作家・本田健氏も絶賛する泰子さんの教えは、新入社員からベテラン社員まで即役立つ、説得力あふれる教訓が満載。「世界最高齢の総務部員」として、ギネス世界記録に認定された泰子さんが、長く幸せに働く63の秘訣を手とり足とり教えてくれる。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』より一部を抜粋・編集したものです。

【92歳の現役総務課長が教える】勤続66年の92歳が50年間続けている毎朝30分の習慣とは?鳴田小夜子(KOGUMA OFFICE)

難しいポーズはいらない

私は50年ほど毎朝、ヨガを続けています。会社が加入する健康保険組合の研修に、興味本位で参加したのがきっかけでした。

ヨガにもいろいろな流派があります。私が研修会で教わったのは、佐保田鶴治さんという哲学者でもある先生がはじめた流派のヨガでした。佐保田先生は偶然にも私の親戚でしたので(教室では先生のお弟子さんが教えてくださいました)、これも何かのご縁だと思ってしばらく続けていたら、見事にハマッたのです。

ヨガというと、身体を柔軟に使ってアクロバティックなポーズをとるものだと誤解する人も多いようです。本来大切なのは、呼吸法瞑想です。私はストレッチ程度に身体を伸ばすことはできますが、50年もやっているのに、難しいポーズはとれません。呼吸法と瞑想だけでも、ヨガの恩恵は十分得られると思っているのです。

ストレスが霧散する

呼吸法といっても、特別なものではありません。ごく簡単です。鼻から大きく息を吸ったら、いったんお腹の下に空気をためて、それを口から吐きます。吐くときは一度に深く吐き出すのではなく、ハッハッハッというふうに小刻みに吐き切ります。そして最後に、頭のてっぺんで息を止める意識を持つと、脳が活性化されるそうです。

呼吸は全身を動かすエネルギーのもとですから、元気も出てきます。ヨガの瞑想にはさまざまな方法がありますが、私が実践しているのは、自分にとってラクな姿勢で床にあぐらをかいて座り、背すじをピンと伸ばした状態で目を軽く閉じるだけのシンプルなやり方。それから瞑想に入ります。これでストレスが霧散するのです。

呼吸法と瞑想で計30分前後。心身がしゃきっとして、今日も一日頑張ろうという明るい気分になれるので、一度試してみてください。

※本稿は、『92歳 総務課長の教え』より一部を抜粋・編集したものです。