1ドル135円を突破、「140円」阻止のカギを握る日本の貿易品目は何か13日、1ドル=135円台に下落した円相場を示すモニター Photo:JIJI

ドル円は一時135円台突入
来年には「140円」の可能性も

 ドル円は5月9日に131.35円へ上昇し、02年4月以来の高水準を付けたものの、5月24日には米国景気の後退懸念の台頭を背景に一時126.36円へ反落した。

 もっともその後、米国株の下落が一服し、5月の雇用統計やISM製造業景況指数などが市場予想を上振れたことで米国景気の後退懸念が若干和らぐ展開。米金利が再び上昇したことで6月13日に円安は一段と進み、一時は02年1月31日に付けた135.15円を上抜ける年初来高値を付けた。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が、23年にフェデラル・ファンド(FF)金利を3%へ引き上げると、ドル円と連動性が高い米5年金利も3.5%~4%へ上昇することから、ドル円は138円へ上昇し、140円を付ける可能性も高まろう。

 テクニカル分析によると、02年の高値を上抜けた次の節目は98年8月11日に付けた147.64円が目途となる。