他人とうまくコミュニケーションできないことからくる孤独感や閉塞感、自己肯定感の欠如、SNSによる誹謗中傷やバッシングなど、私たちは、いま多くの生きづらさを感じさせる事柄に取り囲まれています。そんな中にあって、毎日を心安らかに、できるだけ快適に生きていくためには、どうすればいいのでしょうか? 発達障害(ADHD)、うつ病など、生きづらさを抱えながらも精神科医として活躍するバク先生は、ツイッターでのつぶやきが共感・絶賛され、今、人気急上昇中。そんなバク先生の初の著書『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす 生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)の中には、生きづらさを解消するための実践的なヒントが詰め込まれています。本連載では、同書の中から心がスッと軽くなるアドバイスをお届けします。
あなたの心身を最も守るために必要なメンタルとは?
そもそも悪口や陰口は、相手をいかにへこませるか、に価値があるので躍起になって反応すればするほど、相手の思うツボです。
悪口や陰口に一番効果がある返しは、「無関心」「無反応」か「受け流す」ことです。
やり返そうとすれば、相手と同じ下品な人間になるので、スルー力や、無意識の鈍感さが、あなたの心身を最も守るために必要なメンタル=最強の鋼のメンタルです。
どのようにしたら自分が「鋼のメンタル」に変われるのかを探すことが、一番手っ取り早くて効果的な方法です。
簡単に言うけど、そんなことできるのは、根が明るいポジティブ人間だけだよと、あなたは今この本を放り投げようとしませんでしたか?
どんな人間でも、心があれば100%うつになる可能性があるので、根がポジティブだろうがネガティブだろうが、他人の悪口や陰口に丸腰で挑めば病みます。
私はこの連載で、あなたがこの厳しい世界でサバイバルする方法を繰り返しお伝えしようとしているだけなので、これも「一個だけでも脳の片隅に置くだけで幸せになれる! よい情報」の一つとして書いています。
真正面からそういう悪口や陰口と対峙することを今すぐ止めて、逃げ出すのが正解であることを受け入れてください。