SNSで相手からブロックされても気にしない

 逆にあなたがブロックされても、相手のことをいちいち責めたり、ショックを受けたと書いたりする必要はありません。相手の程度が低ければ低いほど、ブロックしたことを周囲に言いふらして自分の正当性を主張しているだけです。

 リアルの世界でも繋がっている相手であっても、ネットのもめごとを現実生活で周囲に愚痴ると、まわりもげんなりしますから言わないこと。実際にもそっと距離を取りましょう。

 ネットだけしか付き合いがないならなおさら、「合わない」なら関係を切るべきですし、ネットの人間関係はその程度のものです。

 現実世界でもそうですが、もしも悪口に応酬するなら、徹底的にやり合う覚悟が必要です。そして覚悟を決めて始めたところで、多くの時間と労力をムダにするだけ。不毛な言い争いに勝ったからといって、得るものは何もありません。

 となると、そんな覚悟はしないほうがなんぼかマシだし、トータルで見れば完全に徒労です。やめましょう。

 【POINT】
  ネットだけしか付き合いがなく、「合わない」なら関係を切るべき。

バク@精神科医
元内科の精神科専門医
中高生時代イジメにあうが親や学校からの理解はなく、行く場所の確保を模索するうちにスクールカウンセラーの存在を知り、カウンセラーの道を志し文系に進学する。しかし「カウンセラーで食っていけるのはごく一部」という現実を知り、一念発起し、医師を目指し理転後、都内某私立大学医学部に入学。奨学金を得ながら、勉学とバイトにいそしみやっとのことで卒業。医師国家試験に合格。当初、内科医を専攻したが、医師研修中に父親が亡くなる喪失体験もあり、さまざまなことに対して自信を失う。医師を続けることを諦めかけるが、先輩の精神科主治医と出会うことで、精神科医として「第二の医師人生」をスタート。精神科単科病院にてさまざまな分野の精神科領域の治療に従事。アルコール依存症などの依存症患者への治療を通じて「人間の欲望」について示唆を得る。現在は、双極性障害(躁うつ病)や統合失調症、パーソナリティ障害などの患者が多い急性期精神科病棟の勤務医。「よりわかりやすく、誤解のない精神科医療」の啓発を目標に、医療従事者、患者、企業対象の講演等を行う。個人クリニック開業に向け奮闘中。うつ病を経験し、ADHDの医師としてTwitter(@DrYumekuiBaku)でも人気急上昇中。Twitterフォロワー6.4万人。『発達障害、うつサバイバーのバク@精神科医が明かす生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』が初の著書。