コロナ前と後で、日本は様変わりした。変わった現象の一つが、日本のキャッシュレス化である。現金を使う人が大幅に減り、キャッシュレスを利用する人が急増したのだ。また、デビットカードの方が家計管理がしやすいというメリットもあるようで、どのように使えば便利なのか解説する。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
デビットカードを使う若者が増えている
金融・決済領域を中心としたプラットフォーム提供などを行うインフキュリオンが全国の16歳~69歳男女2万人を対象に調査した「決済動向2022年4月調査」によると、「キャッシュレス派」が61%と、「現金派」の39%を上回った。
2019年の調査では現金派が52%だったので、まさにコロナ禍の間に逆転したといってもいいだろう。なお、男女比では、キャッシュレス派が男性64%に対し、女性59%と、男性の方が多めとなった。
では、どんなキャッシュレス手段を選んでいるのか。
多くの調査でも同じような結果が出ているが、最も使われているのはクレジットカードで、キャッシュレスを利用している人のうち77%が「利用している」と答えた。続いて、QRコード決済アプリが57%で、FeliCa型電子マネー(56%)が追随している。
しかし、今回注目はデビットカード(ブランドデビット)に注目したい。20代などの若年層で利用が伸びているというのだ。