多くの産業にとって、インフレの高進や怒った顧客が列を作る光景は通常、最終損益を占うには不吉な前兆だ。だが、航空業界は明らかに例外らしい。乗客はハッピーではない。新型コロナウイルスの流行に起因する移動規制はほとんど解除されているのに、世界の航空会社がコロナ禍で過剰な大規模人員削減を行った結果、多くのフライトで運航中止や遅延が起きている上、航空券の価格は高騰している。10日に公表された米消費者物価指数(CPI)によると、5月の航空運賃は前年同月比38%上昇。これにより、全体のCPIは8.6%上昇し、上昇率は1981年12月以来の大きさとなった。ただ航空業界では、顧客を怒らせていることが、投資家にとってはしばしば吉となる。投資家が失われた2年間の利益を取り戻したいと思うのは自然なことだ。
顧客の怒りも吉兆? 航空会社の損益
空港の混乱と燃油高騰で旅行客はハッピーでないが、航空株投資家にはうれしいサインか
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