米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めペースが予想より速まるとの観測が金融市場を揺るがしている。14日には前日に弱気相場入りしたSP500種指数が続落し、投資家は大幅安となった後でも割安に見えない株式市場の再評価を迫られている。市場が荒れ模様となっているのは、FRBが過去数十年で最も急激な利上げサイクルに突入する中、米経済がどのように持ちこたえるかが懸念されているためだ。投資家は15日に75ベーシスポイント(bp)の利上げがあると予想している。実現すれば、1994年以来の大幅利上げとなる。今年は多数の市場セクターが下げ続けており、米経済の状況自体は総じて良好なことから、市場の最悪期はじきに終わると予想する投資家は多い。投資家は今年の株価暴落局面では押し目買いが敬遠されていると話すが、そうした弱気心理は長期的な反発の前兆であることが少なくない。