【お悩み相談】
ちょっと前のニュースで、ある証券会社が「営業社員の年収を最大1億円にする」というのを見ました。自分も営業職で、1億円プレーヤーになりたいです。どうすれば、夢がかなえられますか。(20代、男性)
【菊原アンサー】
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、営業職を対象に最大で年収1億円にする新しい人事制度を始めるそうですね。暗いニュースが多い中、なんとも景気の良い話です。
証券会社と聞くと、「一部のトレーダーだけが高収入を得ている」といったイメージがありますが、営業職も負けずに稼げるとなれば、モチベーションはそうとう上がります。営業職の社員を確保することに関しても優位に働きそうです。
一般的に、営業職の給料については、
・成績が良ければ高いが、悪いと低い
・トップとビリの差が大きい
・大金を稼ぐ人はほんの一握りしかいない
といったイメージを持っている人も多いと思います。
筆者は営業の世界に入って25年以上になります。かつてハウスメーカーに勤めていた時は、住宅ローンの手続きなどで、お客さまの源泉徴収票を拝見する機会が多数ありました。お客さまには営業職の方も多くいらっしゃいました。
その方たちの源泉徴収票を見て、「自分と同じ営業職だけど、こんなに稼いでいるの!?」と思う人もいましたし、「あれ? 有名企業だけど、意外にもらっていないんだな」と思う人もいました。
この時点でかなりの格差を感じていましたが、驚いたのは営業コンサルタントとして独立してからです。例えば、外資系の生命保険の営業は、1軍のプロ野球選手並みの給料をもらっている人も少なくありません。「上には上がいるんだな」と痛感したものです。
それでは、業種や会社によって、営業職にどれくらいの「給料格差」があるのでしょうか。筆者が知るさまざまなパターンを基に、実際の金額について解説します。