インターネット・エクスプローラーよ、安らかに眠れ。敬愛すべきブラウザー(閲覧ソフト)が27年の歴史に事実上の幕を下ろす。米マイクロソフトは15日(日本時間16日)、多くのパソコンユーザーをネットサーフィンへと導いたインターネット・エクスプローラー(IE)のサポートを終了する。もう潮時だったと言う人々がいる。ブラウザーとしては動作が遅く、時代遅れだとの評判だった。だが一方で、新しいブラウザーに移ろうとしない人も多かった。昔ながらの食堂やお気に入りの夏の保養地にノスタルジーを感じる人がいるように、自分が使うインターネットブラウザーに強い思い入れを抱く人もいるようだ。「まだ動かそうとしている」。米テキサス州ユーレス在住のポリネシアン・ダンス・インストラクター、サム・マウマランガさん(31)はIEに愛着があるという。「あまりにも長い間使ってきた。ノートパソコンに向かうと、まずこれを起動するんだ」