米国ではガソリン価格がガロン(3.7リットル)当たり5ドル(約660円)を突破する中、自動車の購入予定者にとって低燃費が重要な決め手に急浮上してきた。その結果、近年は売れ筋から縁遠い存在となっていた小型車やセダン、ハイブリッド車が再び人気を集めている。だが、ひとつ問題がある。これらの車種は自動車の中でも最も品薄感が強いのだ。ディーラーや業界幹部によると、米国ではここ数カ月、平均ガソリン価格が最高値を更新し続けており、小型で燃費の良い車を求める人が増えている。自動車業界は過去10年、燃費は悪いものの利幅の大きいピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)を優先し、往々にして低燃費で低価格の小型車を犠牲にしてきた。そのため足元の変化は再び業界を揺らしている。