習近平の誕生日に
中ロ首脳が電話会談
ロシアによるウクライナ侵攻から4カ月がたとうとする中、中国の習近平総書記とロシアのプーチン大統領が行った6月15日の電話会談は、国際社会に波紋を広げた。
6月15日は、習近平総書記の69歳の誕生日である。また、ベルギーの首都、ブリュッセルでは、NATO国防相会談が開かれ、ウクライナへの支援やヨーロッパ東部の防衛強化に向け協議を始めた日でもある。
その日に行われた電話会談は、プーチン大統領が習近平総書記へのお祝いをきっかけに持ちかけたと推察できる。
問題は電話会談の中身である。その全容を見ると、専制主義国家である中ロ両国が、あらためて蜜月関係をアピールしたというだけにとどまらないのだ。