「ミドル層の転職」で成功する人が絶対に破らない“三つの心得”とはPhoto:PIXTA

「実力さえあればどんな会社に転職してもキャリアアップできる」というのは幻想です。今回は、ミドル層の転職を成功に導く「三つの心得」をお話しします。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)

ミドル転職の成否を分けるのは?
「成果を上げればよい」はNG

 今や、経営層を目指すようなミドル層の人が、キャリアアップのために転職を決断することは珍しくありません。そして、いざ転職すると「ここが頑張りどきだ!」と、いち早く成果を上げるべく一生懸命になる方がほとんどではないでしょうか。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 しかし、転職した会社の社風にもよりますが、典型的な日本企業の場合、外部から転職してきたいわゆる「外様」状態の人が、いきなり管理職などのポストに就いたら、現場の社員はどう思うでしょうか? やはり、少し警戒してしまう社員もいるのが現実です。

 だから、いくら実力があっても、最初から脇目もふらずガツガツ仕事をやりすぎると、社歴では先輩に当たる同僚や部下たちと衝突してしまうこともあり得ます。あの夏目漱石も『草枕』の中で、人づきあいの難しさを「智に働けば角が立つ……」と表現しています。

 そこで今回は、ミドル層の転職の三つの心得をお話しします。