ポイント② 自力模試を数回やる

 私は会場で受ける模試は一度も受けたことはありません。市販の予想模試を買い、家で自力模試をやっていました。市販のものは、1冊で3回分くらいはありますので、最低でもそのくらいはやっておきましょう。

 ここで注意が必要なのは、「今まで過去問でしか自力模試をやったことがない」という方です。必ず市販の予想模試を買いましょう。

 私の経験談ですが、直近5年分の過去問を模試のように解いたところ、すらすらできたのですが、予想模試を買ってやってみたら、すごく時間がかかってギリギリになり、驚いた経験があります。

 なぜこんなことが起きるのでしょうか。今まで過去問を中心に勉強してきたので、過去問をそのまま模試代わりにやると、わかる問題が多いのでとても早く問題が解けるわけです。

 一方、市販の予想模試はほとんどが初見の問題なので、考えるのに時間がかかってしまったのです。

 本番でいきなり初見の問題をやると、大幅にペースが乱れて焦って、散々な結果になります。ですから、まだ初見の問題で自力模試をやっていない方は、必ずやるようにしてください。

「初見の問題ならどれくらい時間がかかるのか」を理解し、自分なりのペース配分をつかみましょう。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)