「お金は欲しいけど、あんまり仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、一生お金のために働くのはイヤだ」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、お金にも時間にも場所にも縛られず、好きなことで楽しみしながら収益を得て、自分の人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。
時間の使い方を変える
【前回】からの続き
次は、時間の使い方についてです。実はお金の使い方以上に、時間の使い方は大事です。一度過ぎ去ってしまった時間は二度と戻らないからです。時間をどう使うかを考えるのは、「あなたの人生をどう使うか」を考えることと同じです。これも現状を把握するため、あなたがいまどんな時間の使い方をしているかを書き出してみましょう。
◎どんな時間の使い方をしているか書き出してみよう
【休日】
例
0~7時 睡眠
7~9時 起床・朝食・通勤
9~18時 仕事(お昼休憩1時間)
18~19時 帰宅
19~21時 食事・お風呂
21~24時 家でゆっくり・趣味の時間
【休日】
0~9時 睡眠
9~10時 起床・朝食
10~12時 家でゆっくり
12~18時 昼食・気分転換・趣味の時間
18~19時 夕食
19~24時 家でゆっくり・趣味の時間
今度は、書き出した時間を、次の例のように3つに分けてみましょう。
例
食事、睡眠、お風呂、移動、気分転換、運動
②お金を稼ぐための時間(投資)
本業、副業、資格の試験勉強
③人生を楽しむための時間(浪費)
家でゆっくり、旅行、テレビ・映画、ショッピング、ドライブ、趣味の時間
①は健康に生きていくために必要不可欠な時間なので、現状のままで問題ありません。考えるべきは、②お金を稼ぐための時間、③人生を楽しむための時間についてです。
会社員であれば、「お金を稼ぐための時間=会社で働いている時間」と考えるかもしれません。しかし、会社員として働いている以上、あくまで自分の時間を切り売りしているだけです。労働時間をどれだけ長くとったところで、収入には上限があります。
そこで、お金を稼ぐための時間を「会社で働く時間」と考えるのではなく、次の2つのどちらかに振り分けられないかを考えてみてください。
◎投資収入を増やす時間
このどちらにもつながらない時間の使い方であれば、たとえお金を稼ぐための時間であったとしても、「お金の自由」を獲得する手段としては適切ではないため、どこかのタイミングでやめる必要があります。
多くの人は、仕事に費やす時間がいちばん長いはずです。しかし、その仕事を続けた先に、自分が目指す理想の未来はあるでしょうか? もし、答えが「ノー」なら、それをやめる決断も必要です。
将来の自分のために「時間を投資する」
次に③人生を楽しむための時間です。YouTubeを見たりしてだらだら過ごす時間は、多くの人が無意識に幸せを感じているはずです。しかし、その瞬間を楽しむことだけに時間を使い続けていると、いずれ将来の自分に、その分のツケがまわってきます。
最初の頃は、自分の時間リソースを「お金を稼ぐための時間」に振り切って、ある程度お金に余裕ができてきてから、「人生を楽しむ時間」を増やすほうが、人生全体のバランスとしてはよくなると思います。いまを楽しむことも大切ですし、それが豊かな未来につながることもあるでしょう。
未来の自分のために「時間を投資する」という感覚を持ち続けることが大切なのです。いつまでたっても現状に不満がある人は、時間の使い方の優先順位を間違えています。ほとんどの人は未来のために時間を使うよりも、いまを楽しむために時間を使うほうを選択します。数年後に理想の人生を実現するには、「人生を楽しむための時間」よりも「未来のために使う時間」を優先すべきです。
※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。