「お金は欲しいけど、あんまり仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、一生お金のために働くのはイヤだ」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、お金にも時間にも場所にも縛られず、好きなことで楽しみしながら収益を得て、自分の人生を最大限に満喫する方法を徹底指南する。
※本稿は
『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。

【たった4年でFIREできた元会社員が教える】お金の心配から解放されるため絶対に削ってはいけない支出とは?イラスト:伊藤ハムスター

なくなっても生活に支障がない支出を
思い切ってカットする

【前回】からの続き

支出について触れると、どうしても「節約すればその分、お金が増える」という身も蓋もない結論になりがちです。しかし、支出を見直すことは「本当の自由」を実現するうえで、大切な要素であることは間違いありません。実際、多くの人が無意識に不要な支出をたくさんしています。正確には、“本人は必要だと思い込んでいる支出”かもしれません。

多くの人は収入が増えるに比例して、不要な支出も増えていきます。「お金の自由」を手に入れたあとなら、お金のことを気にせずに広い家に住み、好きな車に乗ってもいいのですが、初期の段階で不要な支出をしてしまうと、それだけ自由は遠のいてしまいます。

まずは現在の支出を、次の3つのカテゴリに仕分けして書き出してみましょう。

1つ目は「なくなると生活に支障がある支出」で、生活費など生きるために必要不可欠なお金です。

2つ目は「自己投資の支出」で、未来の自分をよくするためのお金です。

3つ目は「なくなっても生活に支障がない支出」です。

◎あなたの支出を書き出してみよう

なくなると生活に支障がある支出


自己投資の支出


なくなっても生活に支障がない支出

 

なくなると生活に支障がある支出
食費
スマホ代

自己投資の支出
書籍代
セミナー参加費
尊敬する人との会食

なくなっても生活に支障がない支出
飲み会
自動車ローン
損害保険(車がなければ必要なし)
家賃(実家に住めばゼロにできる)
衣服代(すでにある衣服で十分)
ほとんど行かないジムの会費(自宅トレーニングで代替可能)
動画配信サービスの月会費

このように書き出してみることで、「なくなっても生活に支障がない支出」がわかったと思います。それを思い切って全部捨ててみてください。実際に捨ててみると、本当に日常生活に支障がないことに気づくはずです。むしろ、支出が削ぎ落とされてコンパクトになることで、「お金の自由」に向けていまやるべきことがはっきりします。

支出をカットするときに1つだけ非常に大切な点があります。それは「自己投資の支出」を絶対に捨ててはいけないということです。自己投資をしなくても生きていけますが、最終的に「本当の自由」を獲得するには、自己投資はむしろ必要不可欠な支出となります。

ひとまず、必要不可欠な出費以外はすべてカットしてみて、やっぱり必要だと思ったものについては、またそのときに取り戻せば、なんの問題も生じないでしょう。

※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。